福祉事業所の人材不足・採用難を解決する一手として : ICTを活用した「ワークシェアリング」ツールとしての活用法
障害福祉事業所をはじめとする、福祉・介護の現場では、求人を出してもなかなか採用に至らない、という慢性的な「人材の不足」が問題となっており、大きな社会問題の一つともなっています。
「困っている人を助けたい」という気持ちは、人間の本能に近い感情でもあり、どんな地域にでも、適した人材、福祉事業に興味を持っている潜在的な人材は少なくないはずですが、「長い時間を福祉・介護の仕事のために差し出すことは、諸々の条件・事情を考えると現実的には難しい…。」と考える方が多いのも、また現実なのではないでしょうか。
福祉事業所での仕事には興味はあるけれど、「都合の付く時間帯で、無理なく働ければやりたいのに…」といった、それぞれのご都合に応えることのできる柔軟な働き方を提供しつつ、実のある統一支援を実現するためには、職員・支援員同士の効果的・効率的なコミュニケーション手段が欠かせません。
ケース記録を、次の支援員様への「申し送り」としても活用
短時間勤務の支援員様それぞれが、その日支援した内容や、伝達すべきポイントをスマホ・PC・タブレットでサッと「かんたん支援記録カンタン支援計画」にて記入し、他の ( 次の ) 担当支援員様は、スマホ等で記録を確認して支援に入る、というようなワークフローサイクルを構築することで、短時間勤務の支援員同士でも、網羅的な「申し送り」と同時に「ケース記録の記入」も済ませることができます。
もちろん、各支援員様は必要に応じて過去の記録や、個別支援計画などを確認することもできますし、各記録に対して、コメント機能を活用して行った具体的なコミュニケーション内容も情報として残せるので、これも未来の支援のために役立つ資産となって蓄積されていきます。
過去の記録から必要な情報を集めて共有活用していくには、特定の情報を集められる「ハッシュタグ」機能を活用することで、必要な情報だけを抽出できます。より効果的な支援につながりますので、こちらもご活用頂ければ幸いです。
福祉事業所の社会的価値を高めていくためには、利用者様の目標の実現はもちろん、支援員様の労働条件・労働環境といったニーズに高いレベルで応えられることも大切です。当システムは、運用費用も小さく抑えることができ、その分を賃金へと充てられますので、「より良い労働条件の提示」にも繋げられるのではないでしょうか。
福祉に関わる全ての人にとって、より良い価値を提供していけるよう、「かんたん支援記録カンタン支援計画」は、これからも歩みを進めてまいります。