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省コストで福祉支援の価値を最大化するための
支援記録(ケース記録)システム

ケース記録システム「かんたん支援記録カンタン支援計画」 このシステムの概要と目的
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個別支援計画の策定・支援経過の総括に : 生成AI ( ChatGPT API ) が支援記録を要約し、個別支援計画の目標に基づいてアドバイスを提示してくれます。

日々、各利用者様の個別支援計画に基づいて支援を行っていく中で、支援記録 ( ケース記録 ) は蓄積されていきます。 一人ひとりの利用者様の支援には、多くの場合、複数の支援員様が関わることになりますので、一般的に支援記録には「自分以外の支援員」が行った「身に覚えのない」内容も含まれています。

こうして、多くの情報が蓄積された支援記録から、利用者様ごとの状況を読み解き、総体的に捉えることは短時間で出来ることではありません。 特に、モニタリング時や、新たな個別支援計画の作成の際などには、きちんと支援内容の精査と総括を行う必要があり、そこには「隠れた課題」が潜んでいることもあるかもしれません。

生成AI が「ある時代」には「ある時代」の時短術を

ただ、「たくさんの記録文書の精査と総括」のような人間にとって時間のかかる作業でも、生成AIにとっては数秒で解析できてしまう「得意領域」です。 場合によっては、人間では見落としがちな重要な点なども提示してくれることもあるでしょう。

今回「かんたん支援記録カンタン支援計画」に ChatGPT API を組み込み、ワンクリックで利用者様の「支援記録内容の重要ポイントの要約」と「個別支援計画の目標に基づいたアドバイス」を生成する機能を追加致しました。

AI による「生成」とはいえ、事実に基づいた「記録」と「計画目標」から解釈して生成するため、とても精度が高く、支援を行っていく上で実用性の高い情報が得られます。 生成のたびに表示される内容は多少変わりますが、一例として、以下のようなイメージで表示されます。 ( サンプル用データを元に実際に生成したものです。 )

その特性上、生成される内容は毎回異なりますが、なるべく具体例などとともに「簡潔で読みやすい形」を目指して生成するよう調整してあります。

要約情報から、個別支援計画の自動作成も

「要約とアドバイス」は、このような形で支援記録一覧ページ内にポップアップ表示されますが、個別支援計画の作成時にも、各利用者様ごとに、直近の「要約とアドバイス」をワンクリックで表示・確認することができます。 必要な箇所をコピー&ペーストして計画内容としてご利用頂けるだけでなく、この要約を元に自動的に計画内容を作成することも選択できます。

個別支援計画の自動作成時には、計画書のテンプレートの中身を読み取った上で、その「構造」や「フォーマット」に合わせて生成してくれます。 例えば「現在の計画を複製し、その一部をアップデートする形で新規計画を作りたい」場合でも、現計画を読み取った上で、そのニュアンスを汲み取りつつ、良い結果が得られるよう、頑張って内容文を作ってくれますので、あとは必要に応じて生成された内容文を手直しして完成させる、といったフローも可能です。

TIPS : 個別支援計画を自動作成する際の「解析元」となる要約データには、支援記録だけでなく、アセスメント等の各種関連文書の要約情報も加味することができます。

生成AI による「要約とアドバイス」を利用するには

2024/8/29 現在、「単一の利用者様の支援記録一覧ページ」を表示している状態で、このページ内に一緒に表示されている個別支援計画の中に「目標が書き込まれている」場合 ( #計画キーワード として含めると、より明確に伝えられます ) に、その利用者様の詳細な解析結果を表示することができます。( 計画がない場合でも、解析に十分な量の記録が表示されている状態であれば利用できます。)

また、複数の利用者様の記録が一覧されている状態では、一覧の中から「特に気を配るべき利用者様の注目点」と、全般的なアドバイスが以下の一例のように表示されます。

現時点では、システムの都合上、連続的に使用することは出来ませんので、利用可能なタイミングで以下のようなボタンが表示されます。 ( ※ 次の利用可能なタイミングが来るまでの間は、直近の解析結果を再表示できます。 )

また、利用の際には、このボタンを押した時点で ChatGPT ( OpenAI社 ) にデータを送信することになります。 この API という仕組みは、様々なアプリケーションに組み込んで利用するための仕組みですので、当然セキュリティ面にも配慮されており、同社は「学習データ等に利用されることはない」と公言していますが、念のため、個人を特定できるような情報は送信しないようにしています。

以上の点をご了承の上、ご活用頂けますよう、よろしくお願いいたします。

※ ちなみに、ウェブサイトとして一般公開されている ChatGPT にデータを送信する場合には、OpenAI社の学習データとして利用されることがありますので、個人情報などの機密情報は入力しないようご注意下さい。

掲載日 : 2024年2月14日 / 更新日 : 2024年11月28日

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