支援記録(ケース記録)と個別支援計画を自然に連携させることで、より良いフィードバックを循環させ、支援力の持続的な向上へと繋げましょう。
個別支援計画を日常的に意識して日々の支援に活かしましょう。
福祉の支援においては、「関係者での連携」つまりチーム作りが欠かせません。個別支援計画にもとづき、それぞれの関係者が共通認識を持って支援を行っていくというのが支援の基本的な流れになります。
他業種間の連携と同様に、一つの福祉施設内においても利用者様に関わるすべての支援員が、個別支援計画で立てられた長期目標、短期目標を常に意識できる状態にあることが、支援の統一のためには必要な要素ですし、統一した支援が行われ続ければ、利用者様の自己決定の環境を整えることにもつながっていくはずです。
働き方が多様化している現代社会では、支援員の労働形態も様々かと思いますが、その場合でも長期目標や短期目標と、日常的な支援記録(ケース記録・ケア記録)とを、支援員の誰もが自分のタイミングで見ることができる環境であれば、スムーズな支援の大きな助けになるはずです。
支援員の誰もが、日常的に「支援の目標」を意識できるようにするには?
「かんたん支援記録カンタン支援計画」は、利用者様ごとに支援記録(ケース記録)を表示させる際、最新の個別支援計画も一緒に表示されますので、すべての支援員が日常的に計画目標を意識して支援に入ることができます。
また、記録に対してコメントできる機能もありますので、記録を介して支援員同士のコミュニケーションも可能です。
活発なコミュニケーションが行われることで、組織としての支援の共通認識が増え、組織の支援力の蓄積にもつながります。
個別支援計画と支援記録(ケース記録)をキーワードで連携できます。
支援チームとして、各利用者様の個別支援計画に対する目標達成度を高めていくために最も大切なことは、「目指すべき明確な目標を設定・共有し、全員がその目標を常に意識して支援を行う」ということだと思います。
「かんたん支援記録カンタン支援計画」では、個別支援計画で掲げられた目標に対して、簡潔なキーワードを設定し、これに # ( ハッシュタグ ) をつけて計画書の中に記述しておくことで、支援記録の記入時に「計画キーワードボタン」として毎回表示されるようになりますので、「この利用者様の目標なんだったっけな?」と個別支援計画を確認するまでもなく、目標の共有が自然に行われます。
新人の支援員様でも支援記録(ケース記録)を開くたびに、長期目標や短期目標が目に触れますので、申し送りや会議などで指示や説明をする時間を短縮することができます。
また、支援記録を記入する際、この「計画キーワードボタン」をクリックし、キーワードをケース記録の内容に追加しておくことで、このキーワードを含んだケース記録一覧をワンクリックで抽出できるようになります。
さらに、それぞれの個別支援計画の、それぞれの目標 ( #計画キーワード ) に対して、実施してきた支援の記録(各計画の有効期間内の記録)も、ワンクリックで抽出できるようになります。
この仕組みを活用することで、「これまでの個別支援計画とその計画に対する支援記録」を「これからのより良い個別支援計画の策定と支援行動」に活用しながら、未来のより良い支援につなげていくことが、とても自然に行えると思います。
必要な時にアクセスできれば、個別支援計画は活きたツールになります。
支援員が連携するためには共通言語としての個別支援計画は大変重要なものですが、どの支援員においても自分のタイミングでスマートフォンやタブレットでかんたんに閲覧できる環境に整えることで、支援記録(ケース記録)記入時の組織としての視座が整い、個別支援計画を生きた連携ツールとして使いこなすことができるようになります。