レビュー : 支援記録(ケース記録)の書き方も、意識も「かんたん支援記録カンタン支援計画」によって変わりました。
私が、このケース記録システムで記録を書くときに、もっとも意識していることは「その情報が、その後の支援に役立つ情報かどうか」という視点に立って書く、ということです。
いろんな条件で、すぐに記録情報を一覧にできるので、ケア会議や個別支援計画を作成するときに役立つのはもちろんなのですが、他の支援員がより良い支援を行っていく上でも、現場で「今は何をするのが正解?」という支援の方向性を判断するための「活きた記録」となるよう、書き方を心がけています。
その点、この「かんたん支援記録カンタン支援計画」は、記録を読む時だけでなく、書くときにも、自然とその視点を得られる仕組みがたくさんあるので、意識しやすいです。特に計画キーワードやハッシュタグといった機能は、意思共有がクリアになって、必要な情報がわかりやすくなるので、とても効果的だと感じています。
また、これまでに蓄積されたたくさんの記録から、知りたいと思った情報を、手元にあるスマホで直感的に、いつでも、すぐに探せるので、このことがただの「支援員同士の情報共有」だけに留まらず、事業所全体で現場支援のレベルアップにも繋がりました。
このシステムを導入する前には、ワードを使って記録していたのですが、一度記録すると、過去の支援記録から情報を探すだけでも時間がかかってしまうので、よほど必要としている情報でない限り、わざわざ探し出して開いて内容をチェックする、ということはしていませんでした。
「かんたん支援記録カンタン支援計画」は、ちょっとしたことでもキーワード検索やハッシュタグを使って、一瞬で探し出して一覧表示してくれるので、どの支援員が、どの利用者さんに対して具体的にどのような支援の経緯で今に至っているのか、とても把握しやすくなりました。
また、このことが支援記録の書き方自体にも大きく影響していて、以前はその日の支援内容を頭の中でまとめてから、短く簡潔に書いていました。そうするとただの事実の羅列になりがちで、後から読み返してみても「ああ、そうだったんだな」と思う程度の情報しか得られていませんでした。
このシステムだと、まず記録を書き始めるまでの所要時間がワンクリックなので、気になったタイミングですぐに書くことができ、ちょっとした利用者さんの気になる行動などもメモするようになりました。
そのような情報が後々「そうか、あの行動はこういう理由だったのか」と思うような場合もあったりするので、こまめに書いています。それでも、システムを使うことで支援記録の作成自体にかかっている時間は短くなりました。ときにはスマホの音声認識での記入も活用したり。。
後から気になった情報を簡単に見つけ出すことができたり、常にそれらの情報が支援員の間で共有されていることを意識するようになったことで、支援記録自体の書き方の意識も変わりました。
集まってきた支援記録の情報たちが、次の支援のステップへ後押ししてくれる大きな味方になったような感覚です。
就労継続支援B型事業所勤務 : Sさん
2018年の「かんたん支援記録カンタン支援計画」サービス開始に先立ち、モニターとして実際にご利用頂いた支援員の皆様から頂いたご感想です。
現在は、機能的にも大きく進化していますが、基本コンセプトは今も変わっていません。