支援記録(ケース記録)の電子化を「ICT」で効果的に。福祉にとってのICT活用とは?
福祉における「ICT」と「IT」の違いとは?
「IT = 情報技術」というと、面倒な事務処理などをパソコン・情報処理技術を使い、楽に管理できるようにする。というひとつのイメージがあると思います。
このような情報処理は、帳票のデジタル化や、請求処理の効率化などに効果がありますよね。
しかし、支援記録のような記録頻度の高い情報や、そのまま保存しておくだけではもったいない情報は、従来の IT よりも ICT ( 情報コミュニケーション技術 ) をうまく使った方が、ずっと価値のある情報へと変わります。
情報が共有され、活用されることで「支援」が変わります。
「かんたん支援記録カンタン支援計画」は、「支援記録(ケース記録)システム」をただ記録し管理するためのものではなく、「記録情報をいかにして活用するか」に焦点を当てています。
いつでもどこでも「かんたんに記録できて、かんたんに共有・閲覧できる」という労働環境があるということは、実際に体感してみると想像以上に支援業務にとってのアドバンテージを感じることと思います。
その現場にいなくても、すぐに状況を支援員全員で共有でき、意見の交換などもできるという、そういった環境を整えることが「支援にICTを活かす」ということだと思いますし、また「情報」というものも、コミュニケーションによって真価を発揮するものだと思います。
たしかに支援記録、ケース記録の作成は法律で定められており、サービス実施の証拠文書という側面もあります。でも、たくさんの労力をかけて作成する支援記録を「監査のため」と考えるよりも、「より良い支援のため」に活用した方がずっと建設的です。
「記録のための記録」になっていませんか?
そして、またそのような環境であれば、支援記録の内容もまた「記録のための記録」から「次なる支援のための記録」を意識するようになるはずですので、「情報活用」と「現場支援」との好循環が生まれます。
ただ、情報を処理し管理できるだけでも、福祉業務の効率は格段にアップしました。
でも、支援記録のような「活きた」情報は支援に「活用できる」有用な情報ですので、管理するだけではもったいないのです。 ICT を活用し、支援員間で「活きた」まま、最大限支援に活かせるようにするための「支援記録(ケース記録)システム」として「かんたん支援記録カンタン支援計画」は設計されています。
電子請求処理などの事務処理系に必要なシステムは、基本的に専用のPCを1台用意すれば行えると思います。 ケース記録などのICTを活用すべき情報は、事務処理系を主軸としたシステムとは別に、ICTを最大限活かすためのシステムで運用した方がずっと「良い支援」が効果的、効率的に行えるはずです。