ケース記録の書き方・参考図書紹介『相談援助職の記録の書き方‐短時間で適切な内容を表現するテクニック』その4
記録というものは、援助職の業務を体系的にとらえるうえで極めて有効なツールであるわけですが、記録に必要とされる項目をあらかじめテンプレートにして登録しておくことで、支援の習熟度によらずに明確に記録を作成することができます。
記録に必要とされる要素
ケース記録はどんな視座で書けばよいのか
援助職は記録を作成するときに正確に言語化することが最も重要なことであり、うまい文章を書く必要はありません。また、チーム支援を滞りなく行うためには、それぞれの記録を共有化する必要があります。
そういった必要を満たすケース記録を作成するための技術のひとつとして知られているのが、MSE(Mental Status Examメンタルステータスエグザム)です。
印象というものは主観的であり、共有化が難しいものであるので、援助者には主観的印象の根拠になった客観的事実を明確に示す能力が求められています。この「印象の根拠」を文字にして可視化するフレームとして、MSEが存在します。
ケース記録のポイントを予めテンプレートとして登録しておくことで、支援者の習熟度合いを問わずに記録を的確に記入することができる、「かんたん支援記録カンタン支援計画」。スマホでも使えるクラウド型ですので他の支援者との情報共有をタイムリーに行うことも可能です。
掲載日 : 2020年10月26日 / 更新日 : 2024年1月10日